はかりきれない世界の単位

株式会社 創元社
米沢敬 著 / 日下明 イラスト
2017年6月20日刊行 B5判変形・112頁 本体1,600円+税

















私は建築の仕事をしているため、尺貫法という
長さの単位には多少慣れている。
一尺はおよそ303mmである。

尺貫法が苦手な人にとって、
現場で何尺何寸という言葉が飛んでくるのは
けっこうな恐怖であるらしい。

だが私もヤードポンド法は全く頭に入ってこない。
何度しらべても暗記できない。
1フィートが何センチか覚えられないし、
換算もすぐにはできない。

日本人なら誰しも、明日から身長をフィートで読め、
と言われたら混乱するだろう。
体重をポンドで呼ぶのも、距離をマイルにするのも
相当なストレスがかかる。
そのぐらい、単位というのは日常生活に重要なのである。

この絵本にある単位は、さすがにそこまで深刻ではない。
とはいえ、その単位ができた経緯などを読むと、
単位を考えた当人の苦労が偲ばれて、
ほろ苦く笑ってしまうものが多い。

なかには、猫のひとっとびの距離、などというものもある。
ここまでいくと、なぜそんな単位ができたのか、
ストーリーを想像するのも愉しい。