中島みゆき
2015年11月30日 第一刷発行 A6判・436頁 本体920円+税
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ゆう子あい子りょう子けい子まち子かずみひろ子まゆみ
似たよな名前はいくらもあるのに 私じゃ駄目ね
子供の頃、どこかへ出かける車の中で、
中島みゆきがよくかかっていた。
親の趣味だったはずである。
三十年近く前の当時、すでに名曲を山ほど持っていた
彼女の唄のなかで、この曲の歌詞だけは
あっという間に覚えた。
あまりにも衝撃的なサビである。
歌詞の主人公が経験したことが、単なる失恋なのか、
相手が遊び人で弄ばれた関係だったのか、
いまも詳しくはわからないまま、うまく飲み込めないでいる。
あのこの名前を真似たなら
私を愛してくれますか
あのこの口ぐせ真似たなら
私を愛してくれますか
あのこの化粧を真似たなら
私を愛してくれますか
哀しい。
愛されないのは、あのこに似ていないからじゃないのに。
きっとそんなことはわかっているだろうに。
似たよな名前はいくらもあるのに 私じゃ駄目ね
子供の頃、どこかへ出かける車の中で、
中島みゆきがよくかかっていた。
親の趣味だったはずである。
三十年近く前の当時、すでに名曲を山ほど持っていた
彼女の唄のなかで、この曲の歌詞だけは
あっという間に覚えた。
あまりにも衝撃的なサビである。
歌詞の主人公が経験したことが、単なる失恋なのか、
相手が遊び人で弄ばれた関係だったのか、
いまも詳しくはわからないまま、うまく飲み込めないでいる。
あのこの名前を真似たなら
私を愛してくれますか
あのこの口ぐせ真似たなら
私を愛してくれますか
あのこの化粧を真似たなら
私を愛してくれますか
哀しい。
愛されないのは、あのこに似ていないからじゃないのに。
きっとそんなことはわかっているだろうに。
本書には「詞を書かせるもの」という前書きがあるのだが、
これがまた、殴られたような衝撃を受ける。
彼女が詞を書くように、私にも文章が書けたら
どんなにか良いだろう、と思う。
思うそばから、そのことを恐ろしくも思う。
これがまた、殴られたような衝撃を受ける。
彼女が詞を書くように、私にも文章が書けたら
どんなにか良いだろう、と思う。
思うそばから、そのことを恐ろしくも思う。