ピンクのあまぐも

みのわようすけ(リンクはInstagram) / はたまた
2019年11月24日発行 文庫判・168頁 本体473円+税

















相変わらず、妙に現実的な状況と
浮遊したように不確かでシュルレアルな展開が
いつまでも脳裏に残る、夢の物語である。

今作は、ところどころに挿画と、
ビネットの効いた写真が添えられている。
この写真がまた、どこかで見たような空気を
より一層かき立てて、自分が見た夢のような
不可思議さを深めてくれている。

読んでいると、自分が起きているのか
寝ているのかも定かでなくなってくる。

本書では、「柄にもなく」「担々麺の温度」
の二編が、どうしても自分が見た夢の記憶と
混ざってしまって、読後しばらくは
そのエピソードが脳内を巡った。

なんだか依存性があって怖くなる、
不思議な物語である。